  | 
              | 
             
            令和3年11月17日,滋賀県東近江市の石塔寺に行ってきました。 
             
             ここは,奈良時代の天台宗寺院で,聖徳太子によって開かれたとされるところです。 
            日本で最古・最大(高さ7.5m)という三重の石塔があり,国の重要文化財となっています。 
             
             滋賀県には石の文化があり,仏教関連の多くの石の建造物があります。 
            この三重の塔もその一つです。 
             
             この地は,大津に都を定めた天智天皇が白村江の戦い(663年)で大敗して帰還した際に,数百名もの百済人を亡命させ住まわせた地域(蒲生野)なので,この塔もそれらの人々によって造られたようです。 
             
             白洲正子さんはこの地も訪れていて,「近江山河抄」に書いています。 
             『天智天皇の二年には,百済が滅び,再び多くの帰化人がこの地に移住した。当時の遺品の一つに,有名な石塔寺の三重の塔がある。それについては今までに何度も書いたことがあるので,説明は省きたいが,私は日本一の石塔だと信じている。朝鮮系の石工が造ったことに間違いはないが,朝鮮にある塔とは微妙な違いがあり,日本の美術品と解してさし支えないと思う。どこが違うとははっきりいうことはできないけれど,全体の感じが柔らかく,しっとりとして,たとえば高麗の茶碗に似た味わいがある。』 
             
             | 
          
          
            |   | 
              | 
            
            
              
                
                    | 
                   | 
                    | 
                    | 
                    | 
                 
                
                    
                   | 
                    | 
                    
                   | 
                    | 
                    | 
                 
                
                    | 
                    | 
                     | 
                    | 
                    | 
                 
                
                    
                   | 
                    | 
                    
                   | 
                    | 
                    | 
                 
                
                     | 
                    | 
                     | 
                    | 
                    | 
                 
                
                  
                  
                    
                      
                        |   | 
                          | 
                         (158段の石段のわきには五輪塔や石仏が) 
                         
                         | 
                       
                      
                        |   | 
                           | 
                       
                      
                          
                         | 
                          | 
                       
                      
                           | 
                          | 
                       
                      
                         (階段を登りきったところが平地になっていて,多くの 
                        石仏・五輪塔に囲まれて,大きな石塔がありました。) | 
                          | 
                         (高さ7.5mの石塔,国の重要文化財に 
                        選定されています) | 
                       
                    
                   
                   | 
                    | 
                    | 
                 
              
             
             | 
          
          
            |   | 
            
             
             | 
          
          
            |   | 
            
            
              
                
                   | 
                   | 
                   | 
                   | 
                  <参考文献> | 
                 
                
                   | 
                   | 
                   | 
                  1 | 
                  「近江山河抄」:白洲正子著,駸々堂出版発行,1974.2  | 
                 
              
             
             |